
部門区分設定を行う
Nportで部門区分設定を行う方法をご紹介します
はじめに
0-1 freee上の部門を区分する
- Nport画面では、一番左に「freee上の部門」があり、それぞれについて以下を設定します
- 設定1:事業費と管理費の共通部門かどうか
- 設定2:その他の事業かどうか
- 設定3:定款上の開示区分(事業名)のどれにあたるか
- 設定4:収益事業に該当するか

Step1 事業費と管理費の共通部門かどうか
1-1 共通部門について「共通」ボタンをクリックします
- 事務所家賃や水道光熱費など、事業費と管理費に共通する経費については事業費と管理費に適切な按分基準に基づき按分する必要があります
- Nportではfreeeの部門とは別に報告用の区分を設けることができるので(事業名を設定する 参照)、freee上の部門では事業費と管理費に共通する部門として、例えば「事業管理共通費部門」や「共通部門」を作成し、そこに共通する経費を紐付けることができます
- その部門について「共通」の欄をクリックしてください。「共通」とした部門について各事業部門、管理部門に按分することができます(事業・管理共通費を按分する をご参照ください)

Step2 その他の事業かどうか
2-1 その他の事業について「その他の事業」をクリックします
- 定款上のその他の事業に該当する場合には、「その他の事業」の欄をクリックしてください
- ここでその他の事業があるとなった場合には、「財務諸表等」の「活動計算書」を開くと、その他の事業がある場合の活動計算書の形式になります
- なお、その他の事業については、事業名を設定する において、事業名として『その他の事業』を作成しておいてください

Step3 定款上の開示区分(事業名)のどれにあたるか
3-1 定款上の事業名を選択します
- freee上の部門に事業名を設定する で設定した定款上の報告用の区分(事業名)の名称を紐付けます
- ※共通部門についての定款上の事業名は「管理部門」にしてください
- 注記の事業別損益の状況においては、この定款上の報告用の区分(事業名)で表示されることになります

Step4 収益事業に該当するか
4-1 収益事業に関連して「収益」「非収益」「共通」を選択します
- freee上の部門が法人税法上の収益事業に該当する場合には、ここで「収益」を選択します
- 該当しない場合には「非収益」、また、収益事業と非収益事業に共通する部門については「共通」を選択します
- 例えば、
- A事業のうち、収益事業と非収益事業があり、かつ、それらに共通するA事業経費がある場合には、freee上の部門を「A事業(収益)」「A事業(非収益)」「A事業(共通)」と設定します
- そしてfreee上はそれらの区分に紐付けて登録し、Nport上でそれぞれ「収益」「非収益」「共通」と設定します
- そうすることで、このあと設定する按分設定をすることで、収益事業に係る損益計算書を作成することができます
- なお、この場合、「A事業(共通)」は「A事業(収益)」と「A事業(非収益)」に按分されます(他の収益部門、非収益部門には按分されません)

留意点
- 必ずこの画面はすべて埋めてください(※この画面を網羅的に設定しないと財務諸表等に正しく反映されません)
- 管理部門については、収益部門区分は自動的に「共通」が選択されます。収益事業に係る損益計算書作成上、按分対象にしたくない場合は「非収益」に設定してください
- 事業管理共通費とした部門は必ず事業名を「管理部門」としてください。また、事業管理共通費の按分の際に全額按分されてしまうため、収益部門区分は選択できないようにグレーアウトします(按分する金額がないため)