給与明細の確定時にfreee会計に登録される取引の振替について
freee人事労務の給与明細の確定時にfreee会計に登録される取引の振替についてご紹介します。
１．freee会計に登録される取引について
1-1 給与明細の確定時にfreee会計に登録される取引について
- 以下のヘルプページをご参照ください
- 具体的には、以下の科目が計上されます（上記ヘルプページより）
- 役員報酬
- 給料手当
- 賞与
- 役員賞与
- 旅費交通費
- 雑収入
- 法定福利費
1-2 NPOキットとNportの違いについて
- 従来のNPOキットでは、上記freee人事労務から自動計上された科目を「【事】〇〇」又は「【管】〇〇」に振り替える必要がありましたが、Nportでは以下の科目についてはそのまま取り込めるようになっています
- 役員報酬
- 給料手当
- 賞与
- 役員賞与
- 法定福利費
- 旅費交通費と雑収入については取り込まれませんので、NPO法人用の勘定科目である「【事】〇〇」又は「【管】〇〇」に振り替える必要があります
- ただし、部門が紐付いていないので、追加で部門登録が必要になる点ご留意ください
２．按分対象科目である場合は振替が必要
2-1 振替が必要な場合
- ただし、freee人事労務から自動計上された勘定科目が按分対象である場合、つまり以下の場合には、Nportの仕様上、freee人事労務から自動で計上される勘定科目を「【管】〇〇」の勘定科目に振り替える必要があります（直接勘定科目を修正しても構いません）
- 事業部門と管理部門に共通する経費である場合
- 収益事業を行っている場合の「管理部門」に属する経費である場合
2-2 振替仕訳
- 振替仕訳は以下の通りです
- 上記１の場合：（借）【管】〇〇（共通部門）（貸）〇〇（部門なし） ｘｘｘ
- 上記２の場合：（借）【管】〇〇（管理部門）（貸）〇〇（部門なし） ｘｘｘ
- なお、登録方法は振替伝票を登録してみる をご参照ください
３．部門登録＆振替方法
3-1 freee人事労務から登録される取引例
- 給与明細の確定時にfreee会計に登録される取引の一例は以下の通りです
- 給料計上取引（例：管理部門）
- 社会保険計上取引（例：管理部門）
（借）給料手当（部門なし） ｘｘｘ（貸）預り金 ｘｘｘ
（借）役員報酬（部門なし） ｘｘｘ（貸）未払費用 ｘｘｘ
（借）法定福利費（部門なし） ｘｘｘ（貸）未払費用 ｘｘｘ
（借）預り金 ｘｘｘ （貸）未払金 ｘｘｘ
3-2 部門登録＆振替方法
- 部門について（必須）
- 上記で計上される「給料手当」「役員報酬」「法定福利費」は部門が登録されていないため、必ず部門登録をする必要があります
（借）給料手当（管理部門）ｘｘｘ（貸）給料手当（部門なし）ｘｘｘ
（借）役員報酬（管理部門）ｘｘｘ（貸）役員報酬（部門なし） ｘｘｘ
（借）法定福利費（管理部門）ｘｘｘ（貸）法定福利費（部門なし） ｘｘｘ
- 勘定科目について（按分対象である場合）
- freee人事労務から自動計上された勘定科目が按分対象である場合は、Nportの仕様上、勘定科目を「【管】〇〇」に振り替える必要があります。（部門登録も同時に行います）
- または、振替伝票ではなく、取引から直接勘定科目を修正してもOKです
（借）【管】給料手当（管理部門）ｘｘｘ（貸）給料手当（部門なし）ｘｘｘ
（借）【管】役員報酬（管理部門）ｘｘｘ（貸）役員報酬（部門なし） ｘｘｘ
（借）【管】法定福利費（管理部門）ｘｘｘ（貸）法定福利費（部門なし） ｘｘｘ